ここ最近製図をしてなかったので,さて書こうかとなるとちょっとしたことが出てこなかったり,いつの間にかJISが変わってたり,そういうことがままあるわけです.調べているうちにザグリ穴やネジ穴の書き方について構文図式で綺麗にまとめることができたので,記事にしておきます.

想定する穴の種類

この記事で想定している穴の形状をリストアップすると次の通りです.普通に考えるとこれくらいしか無いと思います.

    • 止まり穴
    • 貫通穴
      • (貫通)ザグリ穴
      • (貫通)深ザグリ穴
      • (貫通)皿穴
  • ねじ穴
    • 貫通全ねじ穴
    • 貫通部分ネジ穴
    • 止まり全ねじ穴
    • 止まり部分ねじ穴

止まり穴の深ザグリが無いのでは?とか思うかもしれませんが,ザグリはボルトを貫通させて使う部材に対してネジ頭を埋める目的で利用する形状なので,そもそも止まり穴にザグリが用いられることはありません.一見して似たような形状を設計することはあると思いますが,目的を考えるとザグリ穴とは呼ばないものになっているはずです.皿穴も同様です.

これらの穴を製図する場合の,引出線表記における表記内容を構文図式で絵にしてみます.下の参考図面の「4xM4x0.7×8 / 3.3」の部分のことです.

構文図式

構文図式とはプログラミング言語やそれに関連するデータフォーマットなどを図式的に表記する方法です.データ記述構文として有名なJSONも構文図式を利用して説明することができます.以下の図はJSON構文を説明する構文図式の一部です.左から右へ線の繋がりに沿って読み進んでいきます.辿れる経路は無数にありますが,全てがJSONの構文になっています.丸囲みは文字そのものを表し,四角囲みは説明文字になっています.

https://www.json.org/json-ja.html から抜粋

描けた図

出来た図は次の通りです.

これでひと通り網羅できているはずですが,JISをちゃんと全部読んだわけではないので変なところがあるかもしれません.これで忘れても大丈夫!

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